专利摘要:
タイヤケーシングの更生に備えてクッションゴムの層をタイヤケーシングに被着させる方法、コンピュータープログラム及び装置であって、かかる方法のステップは、タイヤケーシングのサイズ、モデル及び形状のうちの1つに基づいて、クッションゴムを塗布するための複数のレシピのうちの1つを選択するステップと、タイヤケーシングをレシピに基づいて所定の圧力まで加圧するステップと、押出しヘッドによりタイヤケーシングの半径の所定百分率又は所定の距離にわたりタイヤケーシングを破砕するステップとを含み、所定百分率は、レシピに基づいており、クッションゴムを押出しヘッドから押し出すステップを更に含む。押出しヘッドは、スクリュー駆動装置によって並進可能であるのが良い。
公开号:JP2011516307A
申请号:JP2011502913
申请日:2008-03-31
公开日:2011-05-26
发明作者:ディヴィッド;アレン クロウ;ウィリアム;エドワード;ジュニア チーク;スティーブン マニュエル;ロバート ヤング
申请人:ソシエテ ド テクノロジー ミシュラン;ミシュラン ルシェルシュ エ テクニーク ソシエテ アノニム;
IPC主号:B29C47-02
专利说明:

[0001] 本発明は、クッションゴムをタイヤケーシングに塗布する方法及び装置に関する。]
背景技術

[0002] タイヤを更生するプロセス中、古いトレッドを除去した後、クッションゴムをタイヤケーシングに塗布する。クッションゴムは、トレッドとタイヤケーシングとの間の接着剤としての役目を果たし、硬化後、トレッドがケーシングに固定されるようになる。タイヤケーシングへの新しいトレッドの被着前に、クッションゴムをタイヤケーシングに自動的に塗布するタイヤケーシングへのクッションゴムの塗布方法を及び装置が知られている。先行技術の機械の中には、そりに対して水平に並進するクッションゴム押出し機ユニットを有するものがある。かかる先行技術の機械は、典型的には、押出し機をタイヤケーシングの方向にこれから遠ざける空気作動式システムを有する。]
[0003] クッションゴムをタイヤケーシングに塗布すると、クッションゴムの層一様に且つクッションゴムがタイヤケーシング表面に効果的にくっつくように塗布することが望ましい。クッションゴムのむらのない塗布が行われないと、その結果として、トレッドが時期尚早に破損する場合がある。したがって、以下において、本発明の1つ又は2つ以上の実施形態について説明する。]
発明が解決しようとする課題

[0004] 従来型クッションゴムアプリケータと関連した1つの問題は、クッションゴムのむらのある且つ不正確な塗布である。したがって、クッションゴムの塗布においてむらのなさ及び正確さの向上した改良型クッションゴムアプリケータが要望されている。]
課題を解決するための手段

[0005] 本発明の特定の実施形態は、クッションゴムをタイヤケーシングに塗布する方法、コンピュータープログラム及び装置を含む。かかるクッションゴムの塗布は、古いトレッドの除去後であるが新しいトレッドの張付け前に更生ステップ中に実施される。本発明の方法の実施形態は、クッションゴムをタイヤケーシングに塗布する方法であって、タイヤケーシングのサイズ、モデル及び形状のうちの1つに基づいて、クッションゴムを塗布するための複数のレシピのうちの1つを選択するステップと、タイヤケーシングをレシピに基づいて所定の圧力まで加圧するステップと、押出しヘッドによりタイヤケーシングの半径の所定百分率又は所定の距離にわたりタイヤケーシングを破砕するステップとを含み、所定百分率は、レシピに基づいており、クッションゴムを押出しヘッドから押し出すステップを有する方法である。]
[0006] クッションゴムをタイヤケーシングに塗布する他の実施形態は、クッションゴム押出し機及びタイヤケーシングマウントを備えたクッションゴムアプリケータを用意するステップを有し、タイヤケーシングのサイズ、モデル、及び形状のうちの1つに基づいて、クッションゴムを塗布するための複数のレシピのうちの1つを選択するステップを有し、タイヤケーシングをレシピに基づいて所定の圧力まで加圧するステップを有し、タイヤケーシングマウント及び押出しヘッドのうちの一方を所与の距離にわたって並進させてこれを他方に接触させるステップを有し、距離は、レシピに基づいており、クッションゴムを押出しヘッドから押し出すステップを有する。]
[0007] 本発明の特定の実施形態は、クッションゴムアプリケータであって、押出しヘッドを備えたクッションゴム押出し機を有し、タイヤケーシングを取り付けると共にこれを回転させるタイヤケーシングマウントを有し、押出し機を支持するベースを有し、押出し機は、ベースに対して並進してタイヤケーシングマウントに近づいたりタイヤケーシングマウントから遠ざかったりし、ベースと関連していて、押出し機に作動可能に取り付けられたスクリュー駆動装置を有し、スクリュー駆動装置は、押出し機をベースに対して並進させることを特徴とするクッションゴムアプリケータを含む。]
図面の簡単な説明

[0008] クッションゴムアプリケータの一実施形態の側面図である。
タイヤマウント部分及びクッションゴム押出し機が省かれた状態で示された図1のクッションゴムアプリケータの平面図である。
エンコーダ組立体及び深さ近接センサの正面図である。
押出しヘッドの一部分が部分断面で示されているタイヤマウントに取り付けられているタイヤケーシングの側面図である。
クッションゴムアプリケータに使用できるプログラマブルロジックコントローラシステムの略図である。
互いに異なるクッションゴム塗布レシピを示す表を記載した図である。
押出しに関する用語の説明つきのタイヤケーシングの略図である。] 図1
実施例

[0009] 本発明の特定の実施形態は、タイヤケーシングの更生に備えてクッションゴムの層タイヤケーシングに被着させる方法、コンピュータープログラム及び装置を提供する。クッションゴムアプリケータは、一般に、タイヤケーシングの回転中、クッションゴムをタイヤケーシング上に押し出す。クッションゴムをタイヤケーシングに塗布した後、クッションゴムアプリケータ又はこれに隣接した機械が新たなトレッドをタイヤケーシングに被着させる。]
[0010] 本発明の特定の実施形態は、クッションゴムをタイヤケーシングに塗布する1つ又は2つ以上のステップを含む。これらステップは、タイヤケーシング38のサイズ、モデル及び形状のうちの1つに基づいて、クッションゴムを塗布するための複数のレシピのうちの1つを選択するステップを含むのが良い。一実施形態では、プログラムをタイヤケーシング38がアプリケータ10に取り付けられる前に又は後でオペレータによりユーザインターフェイス98のところで選択し、或いはコントローラ又は制御装置90に入力する。種々のタイヤ及びタイヤケーシングは、種々のサイズ及び他の物理的特性を備えているので、特定のタイヤ又はタイヤケーシング38に特有のレシピ又はプログラムを選択することにより、クッションゴムを塗布するパラメータを特定のタイヤケーシング38に合わせて設定することができる。例えば、レシピは、タイヤケーシング表面へのクッションゴムの塗布中においてタイヤケーシング38をインフレートさせ又は加圧させる標的としての圧力の測定値を含むのが良い。]
[0011] さらに、レシピは、クッションゴムの押出しが終わるタイヤケーシング周面上の箇所である押出し停止箇所を含むのが良い。押出し停止箇所は、クッションゴムを押出しヘッド14から押し出すタイヤケーシング38周りの距離の測定値である押出し距離から又は押出し停止箇所から周長の残部に沿う押出し開始箇所までの距離であってタイヤケーシング38の周長から押出し距離を差し引くことにより計算される押出し終了距離から計算できる。最後に、レシピは、塗布距離を含むのが良く、この塗布距離は、タイヤケーシング38の周りに一様な分布を達成するために、押出しヘッド‐タイヤケーシング・インターフェイスのところに残存しているクッションゴムをタイヤケーシング38に塗布するタイヤケーシング38周りの距離の測定値である。]
[0012] 特定の実施形態では、クッションゴムの塗布中に押出しヘッドがタイヤケーシングを破砕する量の測定値を更に含み、この測定値は、タイヤケーシング38の半径r1の破砕パーセントかタイヤケーシング38の半径の破砕距離かのいずれかで表される。図4を参照すると、破砕距離は、r1からr2を差し引くことにより計算される。特定のタイヤケーシング38に特有のパラメータを含むレシピを選択することにより、クッションゴムをタイヤケーシング38周りに均一に且つケーシング38からタイヤケーシング38までむらなく又は一貫して塗布することができるということが想定される。特定の実施形態では、半径r1の破砕パーセントは、クッションゴム塗布中、レシピに示された破砕距離の少なくとも10%以内に維持され又は変形実施形態では、レシピに示された破砕距離の少なくとも5%又は少なくとも3%以内に維持される。特定の実施形態では、スクリュー駆動装置又は油圧駆動装置が押出しヘッドを位置決めするために利用される。というのは、これら駆動装置は、押出しヘッドの位置の正確な制御及びかくしてクッションゴム塗布中における破砕パーセントの正確な制御を提供するからである。] 図4
[0013] 本発明の方法は、タイヤケーシング38をレシピに基づいて所定の圧力まで加圧するステップを更に有するのが良い。例示の実施形態では、タイヤケーシング38をアプリケータ10に係合させた後、機械10によりタイヤケーシング38を迅速且つ部分的にインフレートさせ又は加圧するのが良い。この「迅速インフレーション」は、数秒かかる場合があり、したがって、タイヤケーシング38の周長を測定できるよう実施される。特定の実施形態では、クッションゴムの塗布中、タイヤケーシング38内の圧力は、レシピに示された少なくとも10%以内に維持され又は変形例としてレシピに示された圧力の少なくとも5%又は少なくとも3%若しくは少なくとも2%以内に維持される。圧力は、タイヤケーシングへのクッションゴムの塗布中、例えば、圧力コントローラによりインフレーション圧力を維持するのに十分な量空気供給源からインフレーション空気を提供することにより維持でき、圧力コントローラは、インフレーション圧力を表す圧力を検出し、制御弁を調節してインフレーション圧力をレシピに示されている圧力(設定値)に維持することにより制御弁によりインフレーション空気の流量を調節する。カーカスが取り付けられるハブの周りからの空気の漏れ量に少なくとも取って代わるのに十分な量の空気を供給する必要がある。]
[0014] タイヤケーシング38を部分的にインフレートさせた後、機械10は、タイヤケーシング38を1回転又は2回転以上の初期回転量(回転回数)にわたり回転させるのが良い。初期回転中、エンコーダ組立体40は、タイヤケーシング38の周長を測定する。特定の実施形態では、エンコーダ組立体40は、エンコーダホイール42を有し、このエンコーダホイールは、これがタイヤケーシング38と一緒に回転するようタイヤケーシング38に取り外し可能に係合する。エンコーダ44は、エンコーダホイール42の回転をタイヤケーシング38の測定周長に変換し、この情報をコントローラ90に中継する。エンコーダは又、タイヤケーシング38の周方向位置決めを記録し、この情報をコントローラ90に中継する。]
[0015] タイヤケーシング38が当初回転していてエンコーダ40が周長を測定しているとき、他の2つのプロセスを実施する。深さ近接センサ46がベルトの上方でタイヤケーシング38上に残っている残存トレッド及び他の材料のタイヤケーシング38周りの深さ又は厚さを測定する。センサ46からホイール42の底までの距離又は深さが既知でありセンサ46がセンサ46からベルトまでの距離を連続して測定しているので、コントローラ90は、2つの値を差し引くことにより残存トレッド及び他の材料の厚さを計算することができる。例示の実施形態では、最も薄い材料の箇所又は低い箇所が測定され、その位置がコントローラに中継され、その結果押出しが低い箇所で始まるようにするためにタイヤケーシング38を割送りすることができるようになっている。]
[0016] 深さ近接測定の実施に加えて、アプリケータ10は、タイヤケーシング38を初期回転中、所定圧力まで十分にインフレートさせ、所定の圧力は、タイヤケーシング38に関する特定のレシピに基づいている。特定の一実施形態では、所定の圧力は、少なくともクッションゴムがタイヤケーシング38に完全に塗布されるまで維持される。タイヤケーシング38が選択されたレシピに基づいて定められると共にクッションゴムの塗布全体を通じて実質的に維持される所定圧力までインフレートされるので、タイヤケーシング38は、押出しヘッド14によって押し出される力に対する一貫性のある且つ予測可能な抵抗をもたらす。]
[0017] タイヤケーシング38の初期回転後(この回転中、周長が測定される)、ベルトの上方に位置する材料の厚さを測定し、これをタイヤケーシング38の向きと一緒にコントローラに中継し、タイヤケーシング38を所定圧力までインフレートさせ、ホイール42をタイヤケーシング38との接触状態から取り外す。次に、タイヤケーシング38を割送りしてベルトの上方における材料の最も低い箇所又は最も薄い材料の箇所をこれが押出しヘッド14に係合するよう位置決めする。]
[0018] 本発明の方法は、押出しヘッドによってタイヤケーシング38をタイヤケーシング半径の所定の百分率にわたり破砕するステップを更に有するのが良く、所定の百分率は、レシピに基づく。この方法は、タイヤマウント30及び押出しヘッド14のうちの少なくとも一方が他方に向かって並進し、押出しヘッド14がタイヤケーシング38の周面に接触してこの周面を所定の距離又はタイヤケーシング半径の所定の割合にわたって破砕するようにするステップを有するのが良い。タイヤケーシング周面の破砕距離/破砕パーセントは、オペレータによって選択されたレシピに基づく。図6に示されているように、破砕距離+25mmが各レシピについて示されており、余分の25mmは、押出しヘッドがタイヤケーシング周面との接触前に移動する距離である。25mmを差し引くことにより、破砕距離を求めることができる。] 図6
[0019] 図1及び図2のクッションゴムアプリケータの例示の実施形態に示されているように、押出し機12及び押出しヘッド14は、以下に説明するようにスクリュー駆動装置22により並進する。他の実施形態では、タイヤマウント30がスクリュー駆動装置22により並進しても良く、或いは、タイヤマウント30と押出し機12の両方がスクリュー駆動装置により並進することが想定される。他の実施形態は、例えば、押出し機12及び/又はタイヤマウント30を並進させる油圧式駆動装置を利用しても良い。] 図1 図2
[0020] クッションゴムを押し出す例示の実施形態では、押出しヘッド14を備えた押出し機12は、先ず最初に、休止位置又はホームポジションから準備又は用意位置に並進する。準備位置は、あらゆる形式のタイヤケーシングについて同一であるのが良く、例えば、押出しヘッド14からタイヤケーシング38の周面まで測定してタイヤケーシング周面から25mmのところである。また、押出しヘッドがホームポジションから直接係合位置に並進しても良いことが想定される。]
[0021] 次に、押出しヘッド14は、準備位置からタイヤケーシング38の周面に接触する係合位置に並進する。押出しヘッドが準備位置(又はホームポジション)から係合位置に動く距離は、特定のタイヤケーシング38について選択されたレシピに基づく。換言すると、押出しヘッド14は、タイヤケーシング38の周面を所定の距離(破砕距離)又はタイヤケーシング半径の所定の百分率にわたり破砕する。例示の実施形態では、準備位置は、タイヤケーシング38から25mmのところである。]
[0022] 本発明の特定の実施形態では、押出しヘッド14は、タイヤケーシング38の表面をタイヤケーシング38の半径の約2パーセント〜約9パーセントまで破砕するのに十分な距離動く。さらに別の実施形態では、タイヤケーシング38の破砕パーセントは、タイヤケーシング38の半径の約3パーセント〜約8パーセントである。破砕距離に関し、破砕距離は、約15mm〜約40mmであるのが良い。]
[0023] 本発明の方法は、クッションゴムを押出しヘッドから押し出すステップを更に有するのが良い。タイヤケーシング38が回転しているときに、クッションゴムをレシピに基づきタイヤケーシング周りに所定の距離を置いたところで押出しヘッド14から押し出す。クッションゴムの押出し量(体積)及び押出し速度は、測定周長に基づく。特定の一実施形態では、図7に示されているように、クッションゴムは、タイヤケーシング38周りに360°未満の「押出し距離」にわたって押し出され、後には周長の残部の「押出し停止距離」が残される。押出し距離及び押出し停止距離は、特定のタイヤケーシング38について選択されたレシピに基づく。次に、押出し停止箇所でのタイヤケーシング38と押出しヘッド14のインターフェイスのところのクッションゴムをタイヤケーシング周長の残部に沿って且つ押出し開始箇所を越えて塗布し、塗布開始箇所から塗布停止箇所までの全塗布距離を「塗布距離」という。塗布距離は、他の測定値と同様、特定のタイヤケーシング38について選択されたレシピに基づく。図7に示されているように、一実施形態では、塗布距離は、押出し開始箇所のところのクッションゴムばらつきを平滑化するために押出し開始箇所を越えて延びる。クッションゴムを完全に塗布した後、新たなトレッドをタイヤケーシング38上に載せるのが良い。] 図7
[0024] クッションゴムの塗布における各ステップを客観的に且つ/或いは測定可能な基準に相関させることにより、クッションゴム層の正確さ及び一貫性(ばらつきのなさ)を向上させ、その結果、周面周りのクッションゴムの厚さを実質的に一様にする。換言すると、特定のタイヤケーシング38に基づくレシピを選択することにより、タイヤケーシング38をレシピに基づく所定の圧力までインフレートさせ、クッションゴムの塗布全体を通じてこの圧力を維持し、そして押出しヘッド14を動かしてこれをばらつきのない破砕距離/破砕パーセントでタイヤケーシング周囲に接触させてクッションゴム層の正確さ及びむらのなさを向上させる。加うるに、クッションゴム押出し体積及び速度並びにタイヤケーシング38の回転が特定のタイヤケーシング38の測定周長に依存しているので、クッションゴム層の正確さ及びむらのなさが向上する。クッションゴムをタイヤケーシング38に塗布するむらのなさ及び一様性が高ければ高いほど、タイヤケーシング38の硬化中におけるタイヤケーシング38へのトレッドのくっつきがそれだけ一層良好になる。]
[0025] 本明細書において説明する方法は、クッションゴムアプリケータによって採用可能であると共にコンピュータソフトウェアで具体化できる。かかる方法及びこれら方法を例示の実施形態で具体化し又は実施する仕方について以下に詳細に説明する。]
[0026] 全体が参照符号10で示されたクッションゴムアプリケータの実施形態が図1〜図4に示されている。クッションゴムアプリケータ10は、押出しヘッド14を備えた押出し機12を含む。押出しヘッド14は、タイヤケーシング38に係合し、クッションゴムをケーシング38上に押し出す。押出し機12は、例えばベースマウント16によってベース又はそり20に並進可能に取り付けられるのが良い。したがって、ベースマウント16は、ベース20に係合するのが良く、一実施形態では、ベースマウントは、ベース20に対して水平に並進可能である。ベース20へのベースマウント16の係合は、当該技術分野において知られている複数の並進連結手段のうちの任意のものから成って良い。例示の実施形態では、ベースマウント16は、ベース20に設けられている軌道又は溝21と相補関係をなして嵌合する複数個のローラ17を有するのが良い。変形例として、複数の他の係合機構体のうちの任意のものを使用しても良いことが想定される。] 図1 図2 図3 図4
[0027] 特定の一実施形態では、スクリュー又はねじ山付き駆動部材22によりベース20に対して並進可能である。スクリュー駆動装置22は、例えば取り付け部材18に係合可能である。取り付け部材18は、ベースマウント16に対して固定されるのが良く、この取り付け部材にはスクリュー駆動装置22を受け入れるねじ山付き孔が設けられている。スクリュー駆動装置22が取り付け部材18に対して回転すると、ベースマウント16及びベース部材18は、ベース20に対して並進する。モータ24によりスクリュー駆動装置22を駆動できるということが想定され、このモータは、適当な特徴、例えば変速及び可逆駆動方向を備える。モータ24は、任意公知の手段、例えば歯車箱26によりスクリュー駆動装置に連結可能である。歯車箱26は、モータ24の回転出力をスクリュー駆動装置22に伝達すると共に/或いは変換する1つ又は2つ以上の歯車を有するのが良い。歯車箱26は、モータ出力のトルク及び/又は速度も又調節する歯車を含むのが良いことが想定され、かかる歯車としては、例えば、ウォームギヤ、スパイダーギヤ(spider gear)、減速歯車又は当該技術分野において知られている任意他の歯車が挙げられる。モータ24は又、以下に説明するようにコンピュータ又はコントローラ90に接続可能であるのが良い。]
[0028] タイヤマウント30がベース20の近くに配置されている。タイヤマウントの30は、タイヤケーシング38及び関連のホイールに係合してこれらを支持するスピンドル又はアクスル部材32を有するのが良い。タイヤマウント30は又、当該技術分野において知られているようにタイヤケーシング38を押出しヘッド14に対して回転させる。タイヤケーシング38が押出しヘッド14に密接して又はこれと接触関係をなして回転すると、上述したように、押出しヘッド14は、クッションゴムをタイヤケーシング38の外周面に塗布する。したがって、タイヤマウント30は、タイヤケーシング38を回転させる手段、例えば、当該技術分野において知られているように、タイヤケーシング38の外面に接触する外部電動式ホイール又はリム若しくはホイールに係合する電動式スピンドル若しくはアクスル32を有するのが良い。]
[0029] クッションゴムをタイヤケーシング38に塗布する1つ又は2つ以上の方法では、上述したように、クッションゴムの塗布に先立ってタイヤケーシング38を加圧することが想定される。例示の実施形態では、タイヤマウント組立体30は、タイヤマウント30に取り付けられたタイヤケーシング38を選択的にインフレートさせると共に/或いはデフレートさせるのに適した加圧空気組立体と関連している。]
[0030] さらに別の実施形態では、タイヤマウント30は、エンコーダ組立体40と関連するのが良い。エンコーダ組立体40は、タイヤマウント30と係合しているタイヤケーシング38の周長を測定するために使用されるのが良い。幾つかの場合、タイヤケーシング38の周長を測定してタイヤに塗布されるべきクッションゴムの量及び/又は速度をあらかじめ決定することが有利な場合がある。例示のエンコーダ組立体40は、係合状態のタイヤ38に取り外し可能に接触し、タイヤケーシング38を回転させると回転するホイール42を有するのが良い。エンコーダ組立体40は、タイヤケーシング38の1回又は2回以上の回転時に、ホイール42の回転半径方向距離をタイヤ38の周長の線寸法に変換するエンコーダ44を有するのが良い。]
[0031] タイヤケーシング38の周長の測定に加えて、タイヤマウント30は、古いトレッドを除去した後にベルトの上方でタイヤケーシング38上に残存している材料の深さを測定する深さ近接センサ46と関連するのが良い。理解できるように、タイヤケーシング38は、トレッドを切断し又は磨き落とした後、高いスポット及び低いスポットを有する場合がある。幾つかの場合、クッションゴムを適正に且つ堅実に塗布しようとしてかかる高いスポット及び低いスポットの存在場所を突き止めるのが有利な場合ある。]
[0032] 図5を参照すると、クッションゴムアプリケータ10は、プログラマブルロジックコントローラ(プログラム可能論理制御装置)90又はプログラムされた指令を実行することができるプロセッサを備えた他の装置、例えばパーソナルコンピュータ又はメインフレームコンピュータ(単に「メインフレーム」と呼ばれる場合がある)を有するのが良い。クッションゴムアプリケータ10は、ユーザインターフェイス98を更に含むのが良い。コントローラ90は、論理プロセッサ92(これは、マイクロプロセッサであるのが良い)、記憶装置93、例えばRAM(読取り書込み記憶装置)、ROM(読取り専用記憶装置)、PROM(プログラム可能読取り専用記憶装置)及びクッションゴムアプリケータ10と情報のやり取りをする少なくとも1つの入力/出力(I/O)ケーブル94を有するのが良い。さらに、コントローラ90は、I/Oケーブルコネクタ96を備えたI/Oカードを収容するI/Oスロット95を有するのが良い。オペレータは、ユーザインターフェイス98を利用してコントローラ90及びクッションゴムアプリケータ10の動作を制御し又は指令することができ、かかる動作としては、本明細書において詳細に説明したクッションゴムの塗布と関連した各ステップ、方法及び/又は計算の実行が挙げられる。コントローラ90は、タイヤケーシング38のモデル、サイズ及び/又は形状に基づいて、種々の形式のタイヤケーシングについてクッションゴムを塗布するカスタマイズされたレシピを用いてプログラムできることが想定される。したがって、オペレータは、クッションゴムアプリケータ10に取り付けられるべきタイヤケーシング38に基づいて特定のレシピを選択することができる。ユーザインターフェイス98とコントローラ90は、I/Oケーブル96により互いに通信可能である。また、ワイヤレス通信がコントローラ90とユーザインターフェイス98とクッションゴムアプリケータ10との間に存在するのが良いことが想定される。一般に、コントローラ90は、任意公知の図式言語又はテキスト言語によりプログラムできる。プログラムされた指令、データ、入力及び出力をプロセッサ92に対してアクセス可能な記憶装置93に記憶させることができる。記憶装置93は、任意の市販の公知の記憶装置、例えばハードディスクドライブ、光学記憶装置、フラッシュメモリ等から成ることが可能である。プロセッサ92は、プログラムした指令を実行し、かかるプロセッサは、かかる指令並びにクッションゴムアプリケータ10を制御したり本明細書において説明した方法及び動作を実施したりするのに有用な計算及び/又は測定を実施することができる。記憶装置93は又、入力、出力及び他の情報、例えばタイヤケーシング38の幾何学的形状、タイヤケーシング38に関する所望の回転速度並びにヘッド30の回転量及びヘッド30の並進量を記憶する。] 図5
[0033] 本発明をその特定の実施形態に関して説明したが、かかる説明は、例示であり本発明を限定するものではないということが理解されるべきである。したがって、本発明の範囲及び内容は、特許請求の範囲の記載にのみ基づいて定められる。]
权利要求:

請求項1
クッションゴムをタイヤケーシングに塗布する方法であって、前記タイヤケーシングのサイズ、モデル、及び形状のうちの1つに基づいて、クッションゴムを塗布するための複数のレシピのうちの1つを選択するステップを有し、前記タイヤケーシングを前記レシピに基づいて所定の圧力まで加圧するステップを有し、前記ケーシングを押出しヘッドによって前記タイヤケーシング半径の所定の百分率にわたり破砕するステップを有し、前記所定の百分率は、前記レシピに基づいており、前記クッションゴムを前記押出しヘッドから押し出すステップを有する、方法。
請求項2
前記タイヤケーシング及び前記押出しヘッドのうちの一方は、他方に向かって並進して前記タイヤケーシングを破砕する、請求項1記載の方法。
請求項3
前記押出しヘッド又は前記タイヤケーシングは、スクリュー駆動装置によって並進する、請求項2記載の方法。
請求項4
前記押出しヘッドが並進する、請求項3記載の方法。
請求項5
前記タイヤケーシングは、前記タイヤケーシング半径の約2パーセント〜約10パーセントまで破砕される、請求項1記載の方法。
請求項6
前記タイヤケーシングは、前記タイヤケーシング半径の約3パーセント〜約8パーセントまで破砕される、請求項1記載の方法。
請求項7
前記タイヤケーシングの周長を測定するステップと、前記クッションゴムを塗布するためのパラメータを計算するステップとを更に有し、前記パラメータは、測定された前記周長に基づいている、請求項1記載の方法。
請求項8
前記パラメータは、前記クッションゴム体積、前記タイヤケーシングの回転速度、及び前記クッションゴムの押出し速度のうちの少なくとも1つを含む、請求項7記載の方法。
請求項9
前記タイヤケーシングの周長を測定するステップ及び前記タイヤケーシングを所定の圧力まで加圧するステップに先立って、前記タイヤケーシングを部分的にインフレートさせるステップを更に有する、請求項7記載の方法。
請求項10
前記タイヤケーシングの周長を測定する前記ステップは、ホイールと関連したエンコーダにより実施され、前記ホイールは、前記タイヤケーシングに選択的に係合して前記ケーシングと一緒に回転する、請求項7記載の方法。
請求項11
前記クッションゴムは、前記タイヤケーシング周りに360°未満の前記タイヤケーシングの周長に沿って押し出され、前記押出しヘッド‐タイヤケーシング・インターフェイスのところに残存する前記クッションゴムは、前記タイヤケーシング周長の残部に沿って塗布される、請求項1記載の方法。
請求項12
前記クッションゴムの押出し中、前記所定のタイヤケーシング圧力を実質的に維持するステップを更に有する、請求項1記載の方法。
請求項13
前記タイヤの前記周長に沿う前記タイヤケーシングベルトの上方の材料の厚みを測定するステップと、前記タイヤケーシングを割送りして前記材料厚みの低い箇所のところでのクッションゴムの押出しを開始するステップとを更に有する、請求項1記載の方法。
請求項14
クッションゴムをタイヤケーシングに塗布する方法であって、クッションゴム押出し機及びタイヤケーシングマウントを備えたクッションゴムアプリケータを用意するステップを有し、前記タイヤケーシングのサイズ、モデル、及び形状のうちの1つに基づいて、クッションゴムを塗布するための複数のレシピのうちの1つを選択するステップを有し、前記タイヤケーシングを前記レシピに基づいて所定の圧力まで加圧するステップを有し、前記タイヤケーシングマウント及び前記押出しヘッドのうちの一方を所与の距離にわたって並進させてこれを他方に接触させるステップを有し、前記距離は、前記レシピに基づいており、前記クッションゴムを前記押出しヘッドから押し出すステップを有する、方法。
請求項15
前記タイヤケーシングマウント又は前記押出しヘッドをスクリュー駆動装置によって並進させる、請求項14記載の方法。
請求項16
前記押出しヘッドが並進する、請求項15記載の方法。
請求項17
前記タイヤケーシングは、前記タイヤケーシング半径の約2パーセント〜約10パーセントまで破砕される、請求項14記載の方法。
請求項18
前記タイヤケーシングは、前記タイヤケーシング半径の約3パーセント〜約8パーセントまで破砕される、請求項14記載の方法。
請求項19
前記タイヤケーシングの周長を測定するステップと、前記クッションゴムを塗布するためのパラメータを計算するステップとを更に有し、前記パラメータは、測定された前記周長に基づいている、請求項14記載の方法。
請求項20
前記パラメータは、前記クッションゴム体積、前記タイヤケーシングの回転速度、及び前記クッションゴムの押出し速度のうちの少なくとも1つを含む、請求項19記載の方法。
請求項21
前記タイヤケーシングの周長を測定するステップ及び前記タイヤケーシングを所定の圧力まで加圧するステップに先立って、前記タイヤケーシングを部分的にインフレートさせるステップを更に有する、請求項19記載の方法。
請求項22
前記タイヤケーシングの周長を測定する前記ステップは、ホイールと関連したエンコーダにより実施され、前記ホイールは、前記タイヤケーシングに選択的に係合して前記ケーシングと一緒に回転する、請求項19記載の方法。
請求項23
前記クッションゴムは、前記タイヤケーシング周りに360°未満の前記タイヤケーシングの周長に沿って押し出され、前記押出しヘッド‐タイヤケーシング・インターフェイスのところに残存する前記クッションゴムは、前記タイヤケーシング周長の残部に沿って塗布される、請求項14記載の方法。
請求項24
前記押出しヘッド‐タイヤケーシング・インターフェイスのところに残存する前記クッションゴムは、前記押出し開始箇所を越えて塗布される、請求項23記載の方法。
請求項25
前記クッションゴムの押出し中、前記所定のタイヤケーシング圧力を実質的に維持するステップを更に有する、請求項14記載の方法。
請求項26
前記タイヤの前記周長に沿う前記タイヤケーシングベルトの上方の材料の厚みを測定するステップと、前記タイヤケーシングを割送りして前記材料厚みの低い箇所のところでクッションゴム押出しを開始するステップと、を更に有する、請求項14記載の方法。
請求項27
クッションゴムアプリケータであって、押出しヘッドを備えたクッションゴム押出し機を有し、タイヤケーシングを取り付けると共にこれを回転させるタイヤケーシングマウントを有し、前記押出し機を支持するベースを有し、前記押出し機は、前記ベースに対して並進して前記タイヤケーシングマウントに近づいたり前記タイヤケーシングマウントから遠ざかったりし、前記ベースと関連していて、前記押出し機に作動可能に取り付けられたスクリュー駆動装置を有し、前記スクリュー駆動装置は、前記押出し機を前記ベースに対して並進させる、クッションゴムアプリケータ。
請求項28
前記タイヤケーシングマウントと関連したエンコーダを更に有し、前記エンコーダは、前記タイヤケーシングマウントにより回転したタイヤケーシングの周長を測定するよう動作可能である、請求項27記載のクッションゴムアプリケータ。
請求項29
前記エンコーダは、前記タイヤケーシングが回転すると回転するホイールと関連しており、前記エンコーダは、前記タイヤケーシングの前記周長を前記ホイールの前記回転から計算する、請求項28記載のクッションゴムアプリケータ。
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